【DREAM BEERで飲めるビール】境町特産品「さしま茶」とホップの香りが融合した『さしま茶エール』

こんにちは!DREAM BEERです。

DREAM BEERは多彩なビールを楽しむための会員制ビールサービスです。本Blogでは定期的に、DREAM BEERで提供予定のビールを紹介してまいります。

第六回で紹介するのは、茨城県境町の玄関口「道の駅さかい」の敷地内にある、さかい河岸ブルワリーの『さしま茶エール』。ホップの香りとさしま茶の香りが絶妙なバランスで融合した、ホッとする口あたりが特徴のビールです。

江戸時代に賑わっていた「さかい河岸」から命名

さかい河岸ブルワリーのある茨城県境町は、茨城県南西部に位置し、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県の県境にある小さな街です。境町は江戸時代に関宿藩(千葉県)管轄の利根川水運の中継地として栄えた町でした。その中でも、江戸への船運の場所としてさかい河岸周辺が大変栄えていたそうです。

その賑わっていた場所にちなみ「さかい河岸ブルワリー」と命名されました。ロゴマークは、綱や錨など船にちなんだデザインを採用し、建物にも船に使われる綱が力強く描かれています。

さかい河岸ブルワリーを運営する安井商店は大正4年創業の老舗酒問屋です。代表の安井さんは、2014年に旅行で訪れたハワイのスーパーマーケットで、冷蔵ケース一面に並ぶクラフトビールを見て驚いたそう。帰国して調べてみると、日本でも小さなクラフトビール醸造所が何ヶ所かできはじめている時期でした。

そこで、自分にもできないかと、国内外の本で学び、全国で開催されている講習会に参加し、日本各地の醸造所を訪問し疑問点を尋ねるなど、独自で勉強を重ねました。2018年3月にビールの醸造免許を取得し、現在の場所でビール醸造を開始。

さらに、国内大手ビール会社にて長年醸造に携わってきた方を醸造顧問として迎えました。大手ビールメーカーに負けないような品質を目指し、一つ一つの作業にこだわっています。また、小さな醸造所の利点でもあるフットワークの軽さを活かし、“誰もが美味しいと思えるビール”を目指して、日々、おいしさを追及。

目標は、ビール造りのきっかけとなったアメリカンスタイルのビールを造ることと、地域の素材や食材を使用し、地域が盛り上がるようなビール造ること。

定番ラインナップは6種類で、境町の特産品「さしま茶」を使用したビールを中心に造っています。

定番ラインナップの特徴は以下の通り。

  • 『さしま茶エール』:DREAM BEER提供予定のビール。柑橘系のホップの香りと地元境町「お茶のさる山 野口園」厳選のさしま茶の香りが入り混じったホッとする口当たりのビール。
  • 『IPA』:飲みごたえのある苦味とグレープフルーツ、ライム、トロピカルフルーツのような華やかな香りが漂うビール。
  • 『さかい河岸 NEIPA』:ちょっと甘みがあり、苦味は控えめで、ホップをふんだんに使用し、フルーティーでジューシーな味わいが特徴のビール。
  • 『ペールエール』:しっかりとした苦味の中にグレープフルーツのような香り漂うバランスのとれた口当たりが特徴のビール。ビールの審査会JGBA2020(ジャパン・グレートビア・アワーズ)のペールエール部門で金賞受賞。
  • 『さしま茶IPA』:飲みごたえのある苦味と華やかなホップの香りと地元境町野口徳太郎商店厳選のさしま茶の香りが入り混じった奥深い味わいが特徴のビール。
  • 『ゴールデンエール』:柑橘系の香りがほのかに香り、爽やかな苦味が特徴で何杯でも飲みたくなるような味わいのビール。

その他に、境町唯一のいちご農家のいちごを使用した『いちごマルシェミルクシェイク』や地元の農業女子が育てたトマトを使用した『美REDトマトIPA』など、限定ビールも毎月造っています。

DREAM BEERで楽しめるビール『さしま茶エール』

『さしま茶エール』は、境町の老舗茶園「お茶のさる山 野口園」厳選のさしま茶を使用したエールビールです。原料に使用する「さしま茶」は茨城県南西部一帯で栽培され、その歴史は深く、日本で初めて海外に輸出されたお茶として知られています。

お茶の香りやホップの香りと苦味のバランスを重視し、試行錯誤を重ね、現在の味わいになりました。

柑橘系のホップの香りとさしま茶の香りが入り混じったホッとする口あたり。ほどよい苦味があり、アロマホップのニュアンスもしっかり感じられます。

【おすすめの楽しみ方】
ホップの香りと茶葉の香りが、丁度よく融合しているので、食前酒としても、食後酒としても、どのようなシーンでもお楽しみいただけます。お寿司などの和食、和菓子との相性も抜群です。

香りが楽しめるよう、ワイングラスのような飲み口が広いグラスに注いでください。また、冷えすぎた状態だと香りが分かりにくいため、冷やしすぎない温度(10~12℃)でお飲みください。

【その他データ】
ビアスタイル:ハーブおよびスパイスビール、エールタイプ
原材料:麦芽、ホップ、茶葉
アルコール度数:5%
IBU:29

造るのはこの人!ブルワーインタビュー

さかい河岸ブルワリーのビールは、代表の安井健さんと醸造顧問とで「誰もがおいしいと思える」ビールの設計を考えました。試行錯誤を繰り返し、今のビールを醸造しています。

ヘッドブルワーの金子努さんは農学部出身で、醸造歴は1年6ヶ月。醸造顧問の技術や知識を引き継ぎ、2020年2月には酒類総合研究所主催の酒類醸造講習に参加し、パワーアップしました!

代表の安井さんにインタビューしました。

ビール造りのおもしろさ、難しさ、大変さは?
個人的には「ビールの完成はない」と思っています。ビールの原材料や副原料は多くの種類がありますし、煮沸の時間、ホップの投入タイミングや使用量など、醸造工程にもいろいろな方法があります。それらの組み合わせは無限大で、そのように考えると、ビールのレシピは何万通りにも及びます。レシピが何万通りもあることで、個性的なクラフトビールができます。その点はおもしろいですね。

自信を持って提供しても、お客様からご意見をいただくこともあります。そのような時に「本当の意味での完成とは言えないな」と考えます。そこがビール造りのおもしろさであり、大変さでもありますね。

飲んでいただいた方の感想や意見を反映し、改善を重ねることで、“誰もがおいしい”と言っていただけるようなビールを完成させたいと思っています。

ビール造りで大切にしていることは?
妥協をしないつくりですね。自分が納得できないような品質のものは、世に出したくありません。“誰もがおいしい”と言っていただけるような品質にするために、飲む方の想いを大切にしています。

DREAM BEERで提供予定の「さしま茶エール」は、さしま茶の香りと柑橘系のホップの香りが絶妙なバランスで融合したビールです。お茶は日本人にとっても大切な飲み物であり、文化のひとつ。そんな日本人の心ともいえるお茶を使ったビールは、季節を問わず、どのようなシーンでもお飲みいただけます。ぜひ日々の一杯としてお楽しみください!

【醸造所情報】
醸造所名:株式会社安井商店 さかい河岸ブルワリー
所在地:茨城県猿島郡境町1341番地1 道の駅さかい内
公式HP