【DREAMBEERで飲めるビール】はっさくを丸ごとふんだんに使用し、爽やかな風味が特徴の『はっさくホワイト』
こんにちは!DREAM BEERです。
DREAM BEERは多彩なビールを楽しむための会員制ビール配送サービスです。本Blogでは定期的に、DREAM BEERで提供予定のビールを紹介していきます。
第二十六回で紹介するのは、伝統産業「西陣織」が盛んな京都市上京区の小さな醸造所で造られる『はっさくホワイト』。はっさくを丸ごと使ったベルギーホワイトで、程よい酸味のなかに、フルーティで清涼感のある味わいが心地よいビールです。
歴史ある土地で地産地消をめざすマイクロブルワリー
ウッドミルブルワリー・京都の醸造所は、京都を代表する伝統産業「西陣織」が盛んな京都市上京区挽木町(ひきぎちょう)の閑静な住宅街の中にあります。近くには同志社大学や京都御所、茶道の流派「表千家」「裏千家」の家元が住む歴史ある地域で醸造を行っています。
オーナー兼ブルワーの辻本大和さんは京都生まれ、京都育ち。家業で友禅染着物の製造に関わる仕事をしていましたが諸事情により撤退。元々クラフトビールが好きだったことから、次はクラフトビールに関わる仕事をしたいと考え、國乃長ビール(大阪府高槻市)で修行をしていました。当初はビアカフェの起業を目指していましたが、出店予定のエリアでビアバーがオープンしたため、ビール醸造での起業に方針転換したそう。
自身が生まれ育った地域で「京都のビールを造りたい」と醸造所に適した場所を探し、挽木町で奇跡的に現在の場所に出会い、2018年3月に醸造を開始。「地域にしっかりと根差したい」という思いがあり、挽木町の「木=wood(ウッド)」「挽く=mill(ミル)」から、醸造所の名前を「ウッドミルブルワリー・京都」としました。今では「このビール、うちの町内の名前やねん!」と誇らしげに自慢してもらえるほど、町内の方たちに親しまれています。
醸造設備はカナダのバンクーバーから船便で輸入したSPECIFIC(スペシフィック)社の醸造プラントを使用。1回の仕込みは500リットルです。醸造所が入る建物内にはタップルームがあり、土日の11時から16時まで開放され、できたてのビールを楽しむことができます。
ウッドミルブルワリー・京都のコンセプトは「食事と調和しお互いが高め合うビール」。
京料理や京菓子は繊細な味わいが多く、個性溢れるクラフトビールを合わせると、その繊細な味わいが隠されてしまいます。食事の邪魔をしないように、優しめな香りや味わいのビール造りを目指しています。方針として、例えばIPAやサワーなどの個性が強いビールや、7%以上のハイアルコールビールは造らないようにしているそう。ラインナップには、食事とともにずっと飲み続けられるビールが揃います。
定番ラインナップの特徴は以下の通り。
- 『はっさくホワイト』:DREAM BEER提供予定のビール。はっさくを丸ごと使用したベルギーホワイト。程よい酸味のなかに、フルーティで清涼感のある味わいが心地よく、ついゴクゴクと何杯もお代わりしたくなるビール。
- 『和らぎIPA』:DREAM BEER提供予定のビール。ホップの香りを活かすことで、苦味は主役でありながらも主張しすぎず、食事に合わせて楽しめる仕上がり。IPAが苦手な方にもオススメしたいビール。
- 『ペールエール』:イギリス産麦芽に由来するパンのような風味と贅沢なコクが特徴。ここにホップの苦味が絡み合い、奥深い味わいに。温度によって変化する飲み口も魅力のひとつで、ゆっくりと楽しんでもらいたいビール。
- 『ゴールデンエール』:通常よりも低温でじっくり発酵・熟成させることで、雑味のないすっきりとした味わいに。華やかな香りに軽やかな苦味が重なり、スルスルと喉を通るきれいな飲み口のビール。
その他に、ベトナムフレンチレストラン「XUAN(スアン)」桑島シェフ監修で、ベトナム料理に使用するハーブ「レモンバーベナ」を使った『スアンエール』、笠置町とコラボレーションした『KASAGIハニーエール』、兵庫県で収穫された「ポンデローザ(ジャンボレモン)」を贅沢に使った『レモンエール ポンデローザ ver.』などのコラボレーションビールや限定ビールを醸造しています。
注目していただきたい限定ビールとして、Hazy IPAの『モザイクパンチ』が登場するとのこと。新しいビール造りにも挑戦していきたいとの思いから、先に紹介した「食事と調和しお互いが高め合うビール」というコンセプトを全く考えない“掟破りシリーズ”として開発されたビールです。DREAM BEERで提供予定のビールと共に、掟破りシリーズも展開が楽しみです。
DREAM BEERで楽しめるビール『はっさくホワイト』
『はっさくホワイト』は、主に京都産のはっさくを丸ごと使ったベルギーホワイト。程よい酸味のなかに、フルーティで清涼感のある味わいが心地よく、ついゴクゴクと何杯もお代わりしたくなるビール。スッキリとした味わいで、さまざまなお料理にも合わせることができます。ビールの苦味が苦手な方にもオススメ。
【おすすめの楽しみ方】
サーバーから注ぐ時は泡を立てて注いでみると、香りがさらに引き立ちます。しっかり冷えた状態でグラスに注ぎ、食事とともに、温度上昇による味わいの変化をお楽しみください。8℃~12℃くらいに上がると、はっさくの風味が増してふくよかな味わいになります。おすすめの料理は、白身魚のカルパッチョ、生ハムサラダ、鳥の塩唐揚げなど。
【その他データ】
ビアスタイル:ベルジャンスタイル・フルーツビール
原材料:麦芽(ドイツ産(小麦を含む))、はっさく、ホップ、コリアンダー
アルコール度数:5%
IBU:10
造るのはこの人!ブルワーインタビュー
今回は、辻本さん(ニックネーム:つじもっさん)にお話をうかがいました。
辻本さんは國乃長ビールで3年間のビール醸造修行を経て、自身の醸造所を立ち上げました。辻本さんがクラフトビールにはまったきっかけとなったビールは『ヒューガルデン・ホワイト』だったそうで、今でもベルギーホワイト、ヴァイスビア、小麦ビールが好きなのだそう。
ビール造りのおもしろさは?
新しいビールのレシピを考えるときは、自分が飲みたい味わいや、料理人さんが求めている味わいを元に考えることが多いです。その中で、想定通りの味わいに仕上がるよう試行錯誤することは、おもしろいと思います。
ビール造りの難しさ、大変さは?
見えないビール酵母が相手なので五感をフル活用して思い通りの醸し(発酵)が進むよう環境を整えること。でも、その難しさはおもしろさでもあります。また、夏の仕込み作業で醸造所の中は40度を超えるような灼熱地獄となり、アラフィフのオッサンにはとても辛いです。
ビール造りで大切にしていることは?
飲んだ方が笑顔になり、楽しくなってもらえるビールを提供すること。また、人様の体の中に入る「食品」であることを忘れず、衛生管理をしっかり行うことです。
DREAM BEERで提供予定の『はっさくホワイト』は、食事の味わいを邪魔しないように造られた、程よい酸味で爽やかな味わいのビールです。はっさくの皮も果実も丸ごと贅沢に使用し、苦味がほとんどないベルギーホワイトをぜひお楽しみください!
【醸造所情報】
醸造所名:ウッドミルブルワリー・京都
所在地:京都市上京区上立売通小川東入上る挽木町528番地
公式HP