【DREAMBEERで飲めるビール】花のような香りと程よい苦味、コクのある味わいが特徴の『バイカモIPA』
こんにちは!DREAMBEERです。
DREAMBEERは多彩なビールを楽しむための会員制ビール配送サービスです。本Blogでは定期的に、DREAMBEERで提供予定のビールを紹介していきます。
第三十七回で紹介するのは、静岡県沼津市のブルワリーで造られる沼津クラフト『バイカモIPA』。柿田川で白い花を咲かせる三島梅花藻(みしまばいかも)をイメージしたビールで、花のような香りにコクとほのかな甘味、後引かない苦味が特徴のアメリカンIPAです。
イギリスのパブ文化に魅了されたブルワーが思いをのせて造るビール
沼津クラフトは、柿田川ブリューイング株式会社が手がけるクラフトビールです。テイスティングルームを併設するブルワリーは、沼津駅と沼津港のちょうど真ん中辺りに位置する千本緑町にあります。千本松原で知られる千本浜までは徒歩3分。隣には小川が流れ、富士山も見えるのんびりした場所で沼津クラフトは造られています。
柿田川ブリューイングの代表取締役兼醸造責任者は片岡哲也さん。日本には経験を積んだオーナーブルワーが少なく、お金のないブルワーでもブルワリーを起ち上げられることを証明したい。そして、自分の好きなビールを自由に造りたいと考え、2016年10月に柿田川ブリューイングを設立しました。
ブルワリーがある沼津を冠した「沼津クラフト」をブランド名とし、日本の三大清流のうちの一つ・柿田川の豊富な湧き水を仕込み水として使用しています。
職人として醸造設備にこだわり、アメリカ・ポートランドにある会社の設備を選びました。こちらの設備は1回の仕込み量が600リットルと小さいながらも、麦汁をつくる糖化工程中にステップインフユージョンができることから、幅広いスタイルのビールを造ることが可能!また、シンプルな構造で作業効率が良いことも選んだ決め手になりました。
沼津クラフトのコンセプトは「Slow Beer Slow Life」。
片岡さんはイギリスへ留学していたときに、イギリスのパブ文化に出会いました。パブは地元の社交場となっていて、そこでは地元の人達が1時間くらいかけて1杯のエールビールを飲んでいたそう。そんな風にゆっくりと“ビールと人生”を楽しんでもらいたいと考えコンセプトを掲げています。
沼津クラフトは、ビールの流行りだけを追うようなことはしません。その理由は、流行っているものを提供するよりも、造り手の思いを込めるということに価値を置いているから。流行りに左右されず、モルトとホップとのバランスがとれた飽きのこないビールを造っています。
そして、町の中華屋さんみたいに日常に溶け込み、気取らず自由な感じで地域に根ざしたブルワリーでありたい。飲んだ時に、ブルワーの顔が見える沼津クラフトでありたいと考えています。
沼津クラフトの定番ラインナップの特徴は以下の通りです。
- 『バイカモIPA』:DREAMBEER提供予定のビール。柿田川に咲く三島梅花藻(みしまばいかも)をイメージした華やかな香り豊かで苦味の強い味わい。
- 『クリームラガー』:DREAMBEER提供予定のビール。柿田川の湧き水をイメージした、まろやかな味わい。
- 『千本ペールエール』:伝統的なブリティッシュスタイルのペールエールに醸造責任者・片岡さんのアレンジを加えたビール。
- 『マージーサイドESB』:イングリッシュビターの強いスタイル。モルティで程よい苦味があり、飲み飽きないビール。
- 『ラヴァポーター』:チョコレートモルト等の濃色麦芽を使ったコクのある味わい深いビール。
その他に、地元の柑橘類を使用したフルーツビールや、季節にあわせて片岡さんが飲みたいと思ったビールなどを限定で年間30種類ほど醸造しています。
DREAMBEERで楽しめるビール『バイカモIPA』
『バイカモIPA』は、天然記念物で小さくて白い花を咲かせる水生植物「三島梅花藻」をイメージして造られたビールです。
ホップだけに頼らずモルト感も残したアメリカンスタイルIPA。花のような香りにコクとほのかな甘味が感じられ、後引かない苦味が特徴です。
【おすすめの楽しみ方】
サーバーから注ぐときは、より香りが感じられるチューリップ型のグラスがおすすめ。あえて泡を立てて注ぐ必要はなく、自然と泡立った泡をお楽しみください。
飲む時の合言葉は「スロービール」。サーバーから注いだ直後は冷たい状態ですが、ゆっくり飲んでいるとビールの温度は上がってきます。10度くらいになると、より香りがひらきます。ぜひ味や香りの変化をじっくりと感じとってください。
『バイカモIPA』は料理の味を邪魔しないビールなので、和食でも中華でもどんな料理にも合います。片岡さんのおすすめは、天ぷらやクレソンの炒め物、豆鼓炒めなどです。
【その他データ】
ビアスタイル:アメリカンIPA
原材料:麦芽、ホップ
アルコール度数:6.8%
IBU:48
造るのはこの人!ブルワーインタビュー
写真左より、片岡さん、取締役兼営業の曽根田幸司さん、ブルワーの阿久澤健志さん、アシスタント兼店舗スタッフの尾崎直弥さん、アシスタントの佐藤昂往さんです。
今回は片岡さんにお話を伺いました。既にお伝えした通り、イギリス留学でパブ文化に出会った片岡さん。その時、バックパッカーでヨーロッパ各国のビールを飲み歩き、すっかりビールに魅了され、ブルワーになろうと決めたそう。沼津港にブルワリーを構えていたベアードビールでブルワーとしてのキャリアをスタートさせ、9年ほどビール造りに携わっていました。ベアードビールが修善寺に移転し2年ほど働いたのち独立し、沼津で柿田川ブリューイングを設立。
ビール造りのおもしろさは?
他のお酒と比べ、いろいろなスタイルがあること。そして、季節問わず多様なビールを造れること。また、お客さんとの距離が近く、ビールに込めた自分の思いを伝えやすいことですね。
ビール造りの難しさ、大変さは?
工場に空調設備を入れていないので、夏は滅茶苦茶暑く、冬は滅茶苦茶寒いです。夏の仕込みでは工場内は40度位まで温度が上がり、まるでスチームサウナのよう。仕込み中は沢山汗をかいて、我慢できなくなったら冷蔵庫に駆け込む。そんなことを繰り返しています。でも、やっぱりビール造りはやめられないですね。僕はビール造りしかできないので、これからもひたすらビールを造っていきます。
ビール造りで大切にしていることは?
当たり前のことですが、洗浄と殺菌です。あとは、華やかなホップの香りだけに頼らず、モルトとのバランスを大切にしたビール造りですね。
DREAMBEERで提供予定の『バイカモIPA』は、花のような香りにコクとほのかな甘味が感じられ、後引かない苦味が特徴のアメリカンIPAです。温度が上がるにつれ、ひらいていく香りをぜひお楽ください!
【醸造所情報】
醸造所名:沼津クラフト(柿田川ブリューイング株式会社)
所在地:静岡県沼津市千本緑町2丁目8-10
公式HP