ブルワーおすすめのぺリング vol.2
~道後ビール~
自分がつくるビールに合わせたいペアリング
現在、日本全国から100以上の銘柄を皆様にお届けしているDREAMBEER。醸造家(ブルワー)の方々に伺った、ご自身がつくったビールに合わせたいお料理をご紹介します。第2回目は、日本最古の歴史を誇る道後温泉の「湯上がりビール」 ──水口酒造/道後ビールのヘッドブルワー、安井亮二さんです。
水口酒造/道後ビール
道後温泉は、夏目漱石の小説『坊っちゃん』にも描かれている、言わずとしれた愛媛県の代表的な観光地だ。水口酒造は道後地区唯一の造り酒屋として、ちょうど漱石が英語教師として松山に赴任した1895年(明治28年)に創業した。
道後温泉の湯上がりにはぜひビールを楽しんでほしいと、「地ビール解禁」から2年後の1996年にはビール醸造免許を取得。同年8月に「道後ビール」が誕生してからは、地元の人にはもちろん、観光に訪れる人々から長きにわたり愛飲され続けている。
ビール醸造の責任者であるヘッドブルワーの安井さんは、松山市の出身だ。大学卒業後は沖縄で働いていたが、地元に戻るタイミングで「酒造りにかかわりたい」と考え水口酒造に入社した。「ビールづくりは『安心安全な食品づくり』が基本」を信念に、真摯にビール醸造に向き合い続けて13年になる。
<写真:水口酒造/ブルワリー>
「すべてのお客様に、美味しいと言っていただけるビールがつくりたい」
そう語る安井さんがつくる道後ビールは、お風呂上がりに飲んだ人の喉を気持ちよく潤してもらうことが念頭におかれている。たとえばDREAMBEERでも楽しめる「道後ビール スタウト」は、一般的な黒ビールよりもライトな仕上がりを心がけているという。
「道後オレンジ・エール」は、愛媛県産の高級柑橘「紅まどんな」をはじめ、「せとか」「清見タンゴール」「カラマンダリン」の果汁をその時々の季節に合わせ使用している(税法上は発泡酒)。口に含むと柑橘のさわやかな香りが広がり、ほのかな甘味と苦味は抑えめ。炭酸の刺激が心地よく喉を通り過ぎていく、まさに「湯上がり」にふさわしいビールだ。
この道後オレンジ・エールに合わせてほしいと、安井さんが勧めてくれたのが、安岡蒲鉾の「安岡じゃこ天」だ。宇和海で漁獲される「ほたるじゃこ」を一匹一匹手作業で解体したものを石臼で練り上げ菜種油で揚げている。このように、昔ながらの製法で小骨ごとすり潰された安岡じゃこ天は小魚の風味が豊かな逸品。味が濃く肉厚で、しっかりとした歯ごたえも楽しめる。
じゃこ天の塩気と道後オレンジ・エールのほのかな甘味が重なることで変化する絶妙な塩加減に、いくつでも何杯でも口に運んでしまいそうだ。「じゃこ天はそのまま食べても美味しいのですが、軽くあぶり、薬味をのせて醤油やポン酢をつけて食べると、なお美味しいです。一回食べてみて下さい!」と安井さん。
このじゃこ天と道後オレンジ・エールのゴールデンコンビ、ぜひとも「湯上がり(お風呂上がり)」を加えた“ゴールデンペアリング”でお楽しみいただきたい。
安井亮二さんのおすすめじゃこ天屋さん
安岡蒲鉾
https://yasuokakamaboko.co.jp/
<コメント>
「安岡蒲鉾の『安心安全な物をお客様に届ける』という考え方が弊社のものづくりと共通しており、とても共感しています」(安井さん)
道後ビールをDREAMBEERで購入
■ 道後ビール オレンジエール
https://dreambeer.jp/ec/beer/detail/134
■ 道後ビール スタウト
https://dreambeer.jp/ec/beer/detail/135