【ブルワリー訪問記】苦労を乗り越え、地元の人と共に成長し続ける「鎌倉ビール」

こんにちは!DREAM BEERです。
DREAM BEERは多彩なビールを楽しむための会員制ビール配送サービスで、来春スタート予定です!

本blogでは「ブルワリー訪問記」と題し、DREAM BEERスタッフがブルワリー様へ取材に行き、色々とお話を伺ってきた様子をご紹介します!

第二回は、神奈川県鎌倉市にある「鎌倉ビール」。料理の味を邪魔せずに引き立て、なおかつ印象に残るような素直な味わいのビールを追求するブルワリーです。

道路から仕込室が覗ける小さなブルワリー

鎌倉ビールのブルワリーは、鎌倉から逗子に抜ける名越トンネルの手前の道沿いにあります。ブルワリーは2階建てで1階には醸造設備、地下1階には発酵タンクと貯酒タンクが設置されており、道路からはガラス越しに仕込みの様子を覗くことができます。

到着するとスタッフの皆さまが笑顔で迎えてくださり、和やかな雰囲気の中、取材スタート。

長靴を履いて、まずは仕込室を見学させていただきました。ちょうどDREAM BEER提供予定の『鎌倉ビール 月』を仕込んでいるとのことで、嬉しい偶然に心が踊ります。すでに麦汁のあまい香りが辺り一面に広がっています。

仕込室の中は蒸気が立ち込め、すぐにカメラのレンズが曇ります。夏場は室温が40度を超えるほど過酷な状況になるそう。

醸造設備はオーストラリア製の、糖化釜兼ろ過槽、煮沸釜兼ワールプールの2釜方式で、1回の仕込み量は500L。麦汁のろ過が終わった後、大量の麦芽カスをかき出していきます。

醸造設備はオーストラリア製の、糖化釜兼ろ過槽、煮沸釜兼ワールプールの2釜方式で、1回の仕込み量は500L。麦汁のろ過が終わった後、大量の麦芽カスをかき出していきます。

煮沸が終わった麦汁は地下の発酵タンクへ移送されます。その間、何度も1階と地下を行き来するブルワーさん。

私たちも案内されながら地下の発酵室へ行くと、銀色のタンクがずらりと並びます。1階の仕込室と違い、こちらはひんやりとしていて静かです。ここでビールが発酵し、ゆっくりと熟成されるんですね。

地元のビールとして誕生し、成長を続ける鎌倉ビール

1994年4月に酒税法の改正により、ビールの製造免許をとるのに必要な年間最低製造量が引き下げられました。それを受け、今村酒店を営んでいた先代の社長が“鎌倉をたのしめる共通のアイテム”として「地元のビール」をつくることを決意。地元の多くの方から応援を受け、その期待を一心に背負い、1997年に鎌倉ビール醸造株式会社を設立し、1998年から醸造を開始しました。

ビール造りは素人だったという鎌倉ビールは、ビール醸造開始までにさまざまな苦労があったそう。醸造設備を発注したオーストラリアの会社が倒産し、機械や設置する技術者が日本にこないという事態も。解決策を求め奔走し、大手ビールメーカーのOBを醸造技術顧問に迎え、醸造設備も皆でなんとか組み上げたそうです。

そんな波乱から始まった鎌倉ビールは醸造開始以来、取り扱う飲食店や酒販店、地元の方々からの感想や意見を聞きながら、試行錯誤を重ね、ビールの味の改良を行ってきました。今もなお、“鎌倉ビールらしさ”にこだわり、成長を続けています。

素材の味に寄り添うビールを

当初から一貫したコンセプトとして「料理の味を引き立てるビール」を掲げています。
鎌倉の料理には素材を活かした優しい味わいのものが多いため、料理の味を邪魔しないビールの味わいを追求しています。そのため、鎌倉ビールではモルト(麦芽)の味わいを出しつつ、少しドライな飲みやすい感じに仕上げています。

ビールのラインナップは、『鎌倉ビール 月(アルト)』、『鎌倉ビール 星(ペールエール)』、『鎌倉ビール 花(ブラウン)』、『葉山ビール(ビター)』、『江の島ビール(アメリカンスタイルペールエール)』。いずれも伝統的なビアスタイルを大切にし、鎌倉の土地に合わせた味わいにアレンジした個性的なビールばかりです。

DREAM BEERで提供予定のビール

『鎌倉ビール 月』
すっきりとした味わいのアルトタイプ。上面発酵酵母の落ち着いた上品な香り、色は美しい赤褐色、苦味・旨み・コクのバランスが整った端正な味わいのビールです。豆腐料理や野菜主体の和食、ホワイトソースを使った料理などと相性抜群。

『鎌倉ビール 星』
柑橘系のホップの香り、宵の明星を思わせる淡い黄金色、ほのかな苦味を残したマイルドな喉ごしが印象的。刺身などさっぱりした和食からオリーブオイルを使った地中海料理、スパイシーなソースを使った料理まで、幅広い料理と合います!

「DREAM BEERと共に鎌倉ビールで特別感をお届けしたい」

ブルワリー見学の後、専務取締役の今村広太郎さんにお話を伺いました。

―DREAM BEERに参画した思いをお聞かせください。
最初にDREAM BEERのお話をいただいたとき、「なんだこの素晴らしいサービスは!」って思いました。飲む人のメリットを追求するだけでなく、私たちブルワリーのことも考えてくださっていると感じました。DREAM BEERの取り組みに共感し、協働したいと考え参加することにしました。

DREAM BEERのサービスを通じて、鎌倉ビールを知っていただいたり、飲んでいただくきかっけになったり、鎌倉に思いを馳せてもらえたらとても嬉しく思います。

また、今回のように取材していただき、その模様を発信してもらうことを通じて、DREAM BEERが造り手と飲み手をつなぐようなプラットフォームになってくれることも期待しています。

―『月』と『星』を提供銘柄に選ばれた理由を教えてください。
全国から選りすぐりのブルワリーが参加しているので、まずは設立当初から造っていて、フラッグシップビールでもある『月』と『星』を飲んでほしいと考え選びました。

『月』はアルト、『星』はペールエールなので、他のブルワリーさんのアルトやペールエールと飲み比べていただき、それぞれの個性を感じてもらえたらいいですね。

―DREAM BEERのサービスについてどう思われますか?
私は、クラフトビールは非日常を味わえるアイテムだと思っています。私自身、お店に行ったとき、いろいろなビールが並んでいるとワクワクします。そんなクラフトビールを家にいながら、多くの種類から選べるのは最高だと思います。しかも自分でサービングできるなんて!まさにDREAM BEER!サーバーのデザインもかっこいいので、部屋に設置して非日常感や特別感を味わいたいですね。

そして、全国のブルワリーが参加しているので、家にいながら日本全国を旅しているような、その土地に思いを馳せることができるアイテムだなと思っています。

-DREAM BEERのサービスを使うとしたら、どんなビールを選びますか?
そうですね。家に遊びに来る友人やゆかりのある人の出身地のブルワリーを選ぶとか、リストの上から順番に飲んでいくとかでしょうか。種類が多いので悩ましいですけどね。

DREAM BEERがあるからホームパーティーしようとか、友達を呼ぼうとか、ちょっといいおつまみを用意しようとか。そのように非日常感を自分で演出しながらサービスを使っていきたいですね。

ブルワリー見学と取材が終了して、専務取締役の今村さんと、ブルワーの澤田さんと写真撮影。
鎌倉ビール醸造様、ありがとうございました!

鎌倉の地元ビールとして誕生した「鎌倉ビール」は、さまざまな苦労を乗り越えて、地元の人と共に成長し続けるブルワリーでした。小さな醸造所内を忙しく動き周り、手を休めることなく作業するブルワーさんの姿が印象に残っています。食事をたのしみながら鎌倉ビールを味わう。そして、鎌倉に思いを馳せる。そんな楽しみ方ができる鎌倉ビールを、自宅にいながら試してみませんか?

最後にお知らせです。日本初!家庭用ビールサーバーで、全国各地の多彩なビールが楽しめる会員制ビール配送サービス「DREAM BEER」が来春のサービスに先駆け、CAMPFIRE限定でお得な先行予約をしております。12月3日まで支援者を募集していますで、この機会にご利用下さい。
URL:https://camp-fire.jp/projects/view/319235

また、10月よりプレ会員の募集もスタートしております。お得な特典が満載ですので、こちらもこの機会に登録ください!
URL:https://dreambeer.jp/premember/registration

取材協力
醸造所名:鎌倉ビール(鎌倉ビール醸造株式会社)
所在地:神奈川県鎌倉市大町5-9-29
公式HP