【DREAMBEERで飲めるビール】インパクト抜群のホップの香りとライスエールの優しい味わい『ベイエール』
こんにちは！DREAMBEERです。
DREAMBEERは多彩なビールを楽しむための会員制ビール配送サービスです。本Blogでは定期的に、DREAMBEERで提供予定のビールを紹介していきます。
第四十六回で紹介するのは、海と山の双方を楽しめる神戸の中で、六甲山の麓で造られる『BAYALE（ベイエール）』。地元・神戸産の酒米『山田錦』を使用して造られており「日本人の舌になじむ味」とリピーターの方からも人気の高いフラッグシップビールです。
六甲山の麓で造られるクラフトビール
六甲ビール醸造所は六甲山の北の麓に第一工場と第二工場を構えてビールを醸造しています。緑豊かで様々な鳥の鳴き声も聞こえ、6月頃には近所の川でホタルが見られるほどの美しい自然が身近にあります。全国的にも有名な六甲の水を醸造にも使用しており、この場所ならではのビールを造っています。
創業者の中島郁夫さんは神戸市出身で、工場のエンジニアリングを担当する会社員でしたが、出張でアメリカやドイツに行く機会が多く、海外のビール文化を肌で感じていたため、酒税法改正を契機に脱サラ。1997年、好きだった六甲山の麓でビール醸造を開始しました。
現在の代表を務める中島学さんは郁夫さんのご長男です。大学卒業後はIT業界でシステム開発や営業職に従事していましたが、1．社長が高齢化する中で実家の継ぎ手がいないこと、2．神戸に仕事がなかったので地方創生になればいいとおもったこと、3．神戸は海と山があることで大好きだったこと、この3つの要素を同時にかなえられるならと、思い切って脱サラし、2012年に六甲ビールへ入社しました。広島県の酒類総合研究所で醸造技術を習得、商品開発やイベントへの出店を進めて販売量を増やしていき、2019年から第二工場の本格稼働をスタートさせました。
大渕拓也さんは中島学さんとともに『BAYALE』の商品開発に取り組んできたブルワーの一人です。学生時代にクラフトビールに出会い、ビールの造り方や仕組みそのものに興味を持ち、独学で知識を増やしていきました。情報系の大学院に在学していましたが、2018年に六甲ビールに入社して仕込みを担当し、現在では主に商品開発や技術開発に従事しています。
六甲ビールは「香り豊かで」「最後の一滴まで楽しめ」「またふと飲みたくなる」という3つのポイントを味わいのコンセプトとしてビールを醸造しています。様々な種類のビールを通じて、クラフトビールマニアだけでなく、ビールが苦手な方にも楽しんで頂けることを目標とし、ビール好きの裾野を広げていくことを目指しています。
また、社内風土として「自ら考え、自ら行動する」を大切にしています。創業者の中島郁夫さんは機械の知識が豊富だったので、麦芽粉砕機やラベラー、樽の洗浄機などを自作。1997年の創業当初から今でもメンテナンスを続けながら使用しているそう。そうした姿を見た中島学さんは「DIYで使い勝手を追求すること」の大切さを感じ、社内の製造受注管理システムなどを自作しました。社員も銘々が個性を発揮して開発やデザインに取り組んでいます。「使い勝手の良さを追求し続けることで、働く人が快適であり続けることを目指し、結果それが美味しいビールになるのでは」という考えの元、日々おいしさの追求を行っています。
定番ラインナップは瓶ビールと缶ビールを合わせて10種類にも上ります。
その中から一部をピックアップして特徴をご紹介。
・『BAYALE（ベイエール）』：DREAMBEERで提供予定のビール。地元神戸の山田錦を仕込みに使用しており、お米由来の芳醇な風味が楽しめます。スッキリしていながらも、IPAならではの香り高さも感じることができ、満足感のある味わいです。
『BAYALE』は、英パラグラフが主催する世界的なビールコンペティション「World Beer Awards 2020」にて銅賞受賞、またクラフトビールの全国大会である「ジャパン・グレートビア・アワーズ2021」にて銀賞を受賞しています。
・『BROWN ALE（ブラウンエール）』：焙煎されたモルトのまろやかな余韻が広がり、柔らかな苦味と優しい口当たりが味わい深いビールです。ローストしたカラメルモルトを麦芽の一部に使用することで、美しい琥珀色のビールに仕上がっています。
・『POATER（ポーター）』：チョコレートモルトの濃醇なコクと香ばしさが特徴です。神戸産の小麦を使うことで、ほんのりと香る甘みに安らぎを感じる黒ビールです。
・『SAISON（セゾン）』：ベルギーで夏場の農作業の合間に飲まれてきた伝統的なスタイルをベースにしたビールで、白ワインやマスカット、ライチのような爽やかな香りとキレの良さが特徴で、飲みごたえ抜群です。
・『WHITE DAIDAI ALE（ホワイトダイダイエール）』：地元神戸産の小麦や小麦麦芽を使用したホワイトエールスタイルのビール。滑らかな口当たりに、さっぱりとした柑橘の香りとコリアンダーのスパイシーな後味が特徴です。
・『West Coast Session IPA（ウェストコーストセッションIPA）』：3種類のアメリカ産アロマホップのシトラ、シムコー、センテニアルを使っていて、華やかな印象のある爽やかな香りが特徴のビールです。しっかりとした苦味もあり、香りと苦味を味わうビールです。（ホップを変えながら展開しているシリーズで、現在販売しているものは#2バージョンです。）
上記の3種類は、「World Beer Awards 2021」に出品され、3種類とも見事受賞を果たされています。特に『SAISON』と『WHITE DAIDAI ALE』は、それぞれのビールスタイルで国内最高賞となる「Country Winner」を受賞しています。
DREAMBEERで楽しめるビール『ベイエール』
『ベイエール』は、地元・神戸産の酒米「山田錦」を使用した上で、アメリカ産ホップをドライホッピングしたエールスタイルのビールです。
ライスエールの舌触りの良さと、アメリカンIPAがもつホップのインパクトを併せ持った味わい。一口飲むと、ホップのシトラスな香りが広がった後、米によるさらさらとした舌触りが感じられます。最後には心地よい苦味で終わり、後味まで楽しめます。
【おすすめの楽しみ方】
ライスエールでありながらも、ホップのシトラスな香りが非常に豊かなので、おつまみ不要でも楽しめます。シンプルに塩味の効いたポテトやナッツと一緒に飲むのもおすすめなので、是非試してみてください。
飲むシーンを選ばず、オールマイティな場面で楽しめます。最初の一杯としても、味変として2杯目、3杯目に飲むのもオススメです。おつまみが無くてもついついグラスが進んでしまうほど飲みやすいビールです。
【その他データ】
ビアスタイル：ゴールドライスセッションIPA
原材料：麦芽、ホップ、米（山田錦）
アルコール度数：5.0％
IBU：28
造るのはこの人！ブルワーインタビュー
手前右の方が現代表の中島学さん。大渕さんは左手前。
ブルワーの大渕さんに、詳しくお話を伺いました。
造り手になったのは、学生時代に旅行先でクラフトビールを飲み、ビールの世界の広さに触れたことがきっかけ。様々な種類があるビールの奥深さや、そもそものビールの造られ方も知らないことに気付き、日本ビール検定（びあけん）などで勉強を始めたのが最初の始まりだそう。
元々大学時代にゲームのプログラミングに興味を持っていたこともあり、モノの仕組みづくりに面白さを感じていました。
大学時代に自分なりに勉強をしていく中で、ブルワーからの視点はどういったものかに興味をもち、2018年に入社し、現在はレシピ開発や製造工程のブラッシュアップ、ウェブサイト管理など、様々なことにチャレンジされています。
ビール造りのおもしろさは？
単純な「足し算」ではない「複雑さ」があることがとても面白く感じます。一番最初に決める原料の組み合わせももちろん重要ですが、発酵によって味わいは激変していきます。
その変化はブルワーが直接操作できる事ではなく、酵母の働きを中心とした複雑な化学反応によって起こっています。このような“非決定論”的に感じさせる要素はビールの醸造を飽きさせないものにしていると感じています。
ビール造りの難しさ、大変さは？
発酵という複雑な工程を経て最終的な味わいが決まることは、醸造の面白さである一方で、お客様に飲んで頂くプロの造り手としては難しさでもあると感じています。
また、ビールはエールタイプでも仕込みから提供できる状態となるまで1か月程度は要するため、プログラミングに比べてトライアンドエラーに時間が掛かり、理想を追求する上での大変さの一つと感じています。
ビール造りで大切にしていることは？
やみくもに作業するのではなく、レシピの設計から最後の充填作業まで一つ一つの工程に対して科学的な知識や理論的な考察をもとに行動することを意識しています。ビールの味の設計としては、飲む前に感じられるアロマから飲み込んだ際の後味までの味わいの遷移が“キレイ”になることを意識しています。
DREAMBEERで提供予定の『ベイエール』は、2代目代表の中島学さんと大渕さんの半年間の試行錯誤の末に誕生したもの。六甲ビールの「DIY精神」の元に生まれたビールは、食中酒としても、単体としても幅広く楽しめるオールラウンドなビールです。是非様々なシーンで楽しんでみてください！
【醸造所情報】
醸造所名：六甲ビール
所在地：兵庫県神戸市北区有野町有野164-1
公式HP：https://www.rokko-beer.com/
【承認番号】
20210901hk567
