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ブルワーたちの町自慢。
~わが町の楽しみ方②~

ビール王国28号」より一部抜粋して転載
秩父のパワースポットで癒しの樽熟麦酒
秩父麦酒醸造所ブルワリー 丹 広大さん

 木々は色づき銘酒も醸成する秩父 コロナの影響で外出しづらい東京近郊の人たちに、今人気急上昇の秩父。秩父は三峯神社をはじめとしたパワースポットとして知られ、また、ウイスキーなど多くのお酒が醸される酒どころ。昼夜の寒暖差が激しいことが樽の熟成に向いた場所と言われている。2017年10月からスタートした秩父麦酒醸造所は、ビールを一定期間樽に寝かせることで味わいや香りの変化を楽しめる樽熟成のビールを醸造し、注目を集めている。

ブルワリー周辺には霊験あらたかな神社が多く、中でも有名なのは三峯神社。関東最大のパワースポットとも呼ばれ、霧が立ち込める時は神様の使いであるオオカミが現われると言われている。「訪れるといつも落ち着きます」と丹さん(写真提供:三峯神社)

 秩父麦酒のボトルは、それぞれクマのイラストが描かれている。「クラフトビールになじみのない人たちにも直感的に好きになってもらえることを大切にしています」とヘッドブルワーの丹広大さん。樽熟成ビールはややマニアに偏りがちなジャンルだが、ラベルの可愛らしさだけでなく、ハイアルコールながら飲みやすいセゾン酵母を使ったストロングセゾンを主に寝かせることで、口当たりよく仕上がり、たくさんの人に気軽に味わってほしいと考えている。

樽熟成は現在16 種類。蜂の体内から取れるラカンセア酵母を使い、ブドウ果汁を加えたサワーなどにも挑戦中
樽熊【ストロング・セゾン イブキ ジャパニーズ・クウォーター・カスク熟成ver.】樽熊シリーズとして、国産ホップIBUKI のフレッシュホップを使い、ジャパニーズ・クウォーター・カスクで熟成。セゾン酵母のスパイシーさとホップの爽やかさ、木樽の甘く重厚な香りが複雑に絡み合い、ついつい飲み進めてしまう仕上がりに

 笑顔が優しい「くまさん」のような丹さんのおすすめは、地元の人気料理「みそポテト」。蒸したじゃがいもに小麦粉をまぶしてカラリと揚げ、そこへ砂糖と酒を加えた味噌だれをぽってりとかけた、熱々でホクホクな一品。「見た目よりも食べやすくてお店や家庭によって様々な味があるのです。そんなところがクラフトビールのようで、ぜひ合わせて食べてみてください」と丹さん。

ブルワリーオフィシャルタップルーム「まほろバル」で提供する「秩父のB 級グルメみそポテト」(7 個入り400 円)これをつまみにビールが最高!と丹さん
秩父麦酒のビールが樽生で常時10 種類、その他国内外のビールを4 〜10 種提供し、イチローズモルトも各種揃う
ヘッドブルワーの丹広大さんは、函館高専を卒業後、災害現場復旧の現場監督として働いたのち、中央大学に編入して法社会学を学ぶ。また、格闘技選手としてもキャリアを重ね、プライベートでお酒を楽しむうちにビールにのめり込み、醸造免許を取得してブルワーとなったという経歴の持ち主

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https://dreambeer.jp/ec/beer/detail/189