新規参画インタビュー vol.01
~ホップガーデンブルワリー~

現在、日本全国から100以上の銘柄を皆様にお届けしているDREAMBEER。その中でもひときわ輝くブルワリーの成り立ちや、DREAMBEERで扱っているビールのご紹介をします。第1回目は、福島県田村市にある「ホップガーデンブルワリー」(株式会社ホップジャパン)です。

ホップガーデンブルワリー

 「ホップガーデンブルワリー」は、株式会社ホップジャパンが運営するブルワリーだ。同社はビールの原材料であるホップ栽培を中心に、地域産業の6次化と循環型の地域活性を目指して、代表取締役を務める本間誠さんが2015年に創業した。現在、自然豊かな阿武隈高原にある田村市都路(みやこじ)の公共施設「グリーンパーク都路」に拠点を構えている。

 現在、同社の大きな事業の柱は3つ。田村市から土地を借用・運営している圃場「都路ホップファーム」、主に田村市産のホップや阿武隈エリアの特産品を中心に使用したビール醸造を行う「ホップガーデンブルワリー」の経営、そしてグリーンパーク都路内にある田村市の「オートキャンプ場とロッジの運営」だ。

ブルワリーのある「グリーンパーク都路」は、福島県の南方に位置する商工業都市である郡山市・JR郡山駅から東へ車で1時間ほどのところにある

 「クラフトビールは、『人』・『もの』・『こと』をつなぐことができるツールではないでしょうか」と本間さん。この考えは、前職時代2年間の休暇をとってアメリカ・シアトルで遊学したことが原点となっている。

 まず、当時の日本では珍しかった、香りと味わいにあふれたクラフトビールとの出合いそのものが衝撃だった。またイベントやホームパーティなどでは地域に密着したクラフトビールが必ずそばにあり、人々が笑顔で思い思いに楽しむ姿に大いに刺激を受けた。

 それが、ひいては「ビールの原料となるホップ栽培からビールづくり、それを楽しむイベント・サービスの提供──つまり「一つの街で1次産業から6次産業化に繋げてサイクルを生み出したい」「ホップ栽培やビールづくり、観光事業を通して環境に負荷をかけない街づくりがしたい」という構想につながっていく。

 自然豊かな阿武隈で、このつながりや循環を感じてほしい。そんな想いから、ホップガーデンブルワリーでつくる定番ビールは自然・地球・宇宙を表す「陰陽五行」がテーマ。都路ホップファームで収穫したホップや、同社が契約している田村市のホップ農家が栽培した「あぶくまホップ」だけを使うフレッシュホップビール「Abukuma GREEN」「Abukuma CRYSTAL」などを筆頭に、DREAMBEERでも提供しているホワイトウィートエール「HOP JAPAN WHITE」らをつくっている。

フレッシュホップビールがつくりたくて

 ホップガーデンブルワリーでのビール醸造責任者をつとめるのが、武石翔平さんだ。大学では有機化学について学び、専門を活かせる職場に就職したが、在職中に立ち寄ったビアバーで「ブリュードッグ」の「ジャックハマーIPA」を飲んだことが、その後の人生を大きく変えた。

 「当時のジャックハマーIPAはIBU(国際苦味単位)が100あるもので……。飲む前から漂うホップの柑橘系の香りが口の中いっぱいに広がった感覚、いつまでも残る強い苦味にやられてしまいました。文字通り、ハンマーで殴られたような感覚でした」と武石さんは振り返る。

 その後も数多くのビールを飲んだりビールイベントに参加する中、ビールづくりに携わることを決心した。最初は「所沢ビール」でブルワリー自体やビール業界のことを学び、「プレストンエールブルワリー」で醸造の経験を積む。2020年3月にプレストンエールブルワリーが閉鎖されたことに伴い、巡り合ったのがホップガーデンブルワリーだ。

 ホップガーデンブルワリーへの転職を希望するにあたり、武石さんには明確な目標があった。「ポートランドで開催されたビールイベントで飲んだ、フレッシュホップビールのクオリティを目指したい」ということだ。

ホップガーデンブルワリーの醸造施設は、1000ℓの仕込釜と同容量の発酵タンクが6本、2000ℓを2本そろえる

 ホップジャパンで使っている田村産のあぶくまホップは、淡い柑橘系の香りとグラッシーな爽やかさを持つ。収穫後に袋詰して空気を抜き冷凍しフレッシュさをキープすることで、「HOP JAPAN WHITE」のように通年販売する定番ビールにもあぶくまホップを使えるようにしている。この繊細な香りやフレッシュホップの特徴をより活かしたいと武石さんは考えている。

「ビールづくりに携わると、やはりビールは科学であり論理的だと改めて思います」とヘッドブルワーの武石翔平さん。ブルワー同士で情報交換やネットでの情報収集に熱心で、自分が納得するまで情報をそろえてからレシピづくりにかかるという

 「HOP JAPAN WHITEに使っているのは、あぶくまホップのほか、『シトラ』『カスケード』などのアメリカンホップ。あぶくまホップの繊細でフレッシュな感覚をより味わってもらえるように、ホップを入れるタイミング、砕く細かさ、糖化温度……いまだにファインチューニングを続けています」(武石さん)

  通年で、地域産のフレッシュホップを使ったビールをつくれるブルワリーはそう多くはない。武石さんは、ポートランドで飲んだという極上のフレッシュホップビールに匹敵するビールづくりのために、今日も探求を続けている。

武石翔平さんが
HOP JAPAN WHITEに合わせたいフード

 魚料理によく合います。玉子サンドやピザなど、まろやかな味わいを持つパン系の料理も。また、小麦のビールはシナモンやガラムマサラなどのスパイス系にも合わせやすいと感じています。


ホップガーデンブルワリーをDREAMBEERで購入

■ HOPJAPAN White