クラフトビールを学ぶ旅 vol.04
~KOBO Brewery~

クラフトビール専門誌「TRANSPORTER」より転載

全国の気になるクラフトビール醸造所を巡り、その魅力や驚きをリポートします

KOBO Brewery

 富山県富山市岩瀬は三津七湊のひとつである岩瀬湊として知られ、江戸時代から明治にかけて大阪と北海道を行き来する北前船の中継地として栄えた港町であり、廻船問屋、海産問屋などが軒を連ねていた。今でも当時の街並みが残り、旧北国街道の街並みは、明治期に建てられた家屋が多く残っており、当時の様子が伺える。このような歴史に名を残しているこの街にブルワリーがある、それが『KOBO Brewery』である。
 ブルワーであるジリさんは15〜18歳までチェコの醸造学校にて醸造学を学びその後、チェコの『Bernard』『Kozel』など幾つかの醸造所で働いた後、2005年に知り合いを通して日本に来日、『日本海倶楽部』にて10年以上働き、2017年に独立『KOBO Brewery合同会社』を立ち上げる。経歴からも伺えるように『伝統的チェコの醸造スタイル』を用い、チェコの伝統的な手法を大切にしながら、「他の醸造所が造らないものを、自分らしく」という強い気持ちを持ち、定番ビールは出来る限り同じ品質になるように心掛けているという

『職人のこだわり』の思いがひしひしと感じられる、クラフトビー
ル愛に溢れた醸造所である。

おすすめビール

■ プレミアントピルスナー
チェコで作られているホップ、「プレミアント」をふんだんに使い、北アルプス立山連峰を源流とした富山の水を使用。程よい苦みの中にプレミアントホップの香りを感じられゴクゴクと飲めるが余韻も楽しめる逸品。


■ 3Aラガー
香りが芳醇なアマリロホップを使用、飲みやすいのに深い苦みがあり、モルトの香りと味わいがしっかりと感じられる、アンバーラガー本来の味わいが楽しめます。


ビールを造っている人

ジリ・コティネック
チェコのビール醸造所で働き、2005年に日本に来日。日本海倶楽部にて醸造長を勤め、その後独立して『KOBO Brewery』を立ち上げる。

訪れた場所

KOBO Brewery
〒931-8356
富山県富山市岩瀬大町5 番地
Tel : 076-471-0730
E-mail : info@kobobrewery.jp
Web : www.kobobrewery.jp