新規参画インタビュー vol.21
~KURASHIKI BREWING CO.~
現在、日本全国から250以上の銘柄を皆様にお届けしているDREAMBEER。その中でもひときわ輝くブルワリーの成り立ちや、DREAMBEERで新たに扱い始めたビールのご紹介をします。第21回は、岡山県都窪郡早島町の「KURASHIKI BREWING CO.」です。
「飲食店を元気に」が開業のきっかけ。KURASHIKI BREWING CO.
奇を衒わない、誠実で丁寧なビール造りが信条の「KURASHIKI BREWING CO.」。
2024年4月には開業2年目にして、フェミナリーズ・ジャポン主催の「第18回フェミナリーズ世界ワインコンクール2024 日本産ビール部門」にて、「KURASHIKI #4 KURASHIKI HAZY IPA」が金賞を、「KURASHIKI #2 OKAYAMA PALE ALE」が銀賞を受賞した。
「約600人の女性ワイン専門家がブラインド・テイスティングによって審査を行うコンクールで評価されたことは、とても嬉しかったですし、自信にもつながりました」とは醸造責任者の田中雅弘さんだ。

「KURASHIKI BREWING CO. は、おしぼりのレンタル事業を手がける地元企業『一倉』が立ち上げたブルワリーです。お世話になっているたくさんの飲食店様が、新型コロナウイルスの蔓延によって元気を失ってしまっていたことから、『自分たちが力になれることは何かないか』と考えたのがきっかけでした」
クラフトビールをライナップすることで店の魅力をひとつ増やし、集客につなげてほしい。
「KURASHIKI BREWING CO.」との出会いをきっかけに、全国のブルワリーにも興味を持って貰い、飲食業界はもちろん、ビール業界の盛り上げにも貢献できれば。
関わる人、店、地域、業界を元気にしたい――。
そんな思いが、倉敷ブルーイングカンパニーの原動力になっている。
料理の邪魔をしない、料理に心地よく寄り添う、きれいな味わいづくりを大切にしているという。
「私たちの地元にはまだまだクラフトビール文化が根付いておらず、扱っている飲食店様もほとんどありません。ゆえに受け入れて貰いやすい、かつビールの多様性を知っていただけるような味わいづくりを心掛けています」


岡山ならではのビール造りを
ビールのブランド名は、岡山県民であればすぐにピンとくる市外局番「086」を冠して「OKAYAMA JIMOTO BEER 086(岡山地元ビール086)」とし、「地元の人々に親しんで貰えるように」と願いを込めた。
「新たにビールを生み出す時には、岡山県内各地の名所から着想を得ることも少なくありません。例えばDREAM BEERさんに提供している液色が白濁している『HAZY IPA』は、白壁の街並みが残る倉敷美観地区を、液色が赤い『AMBER ALE』は里山の自然が美しい吉備路の夕景をイメージしています。今後も積極的に岡山の魅力を表現していきたいと思っています」
クラフトビールに関心を示してくれる飲食店が増えはじめたとの実感があると田中さん。
「『自分が住む街に因んだビールを造ってほしい』との声もいただくようになりました。いっそう頑張りたいとの気持ちになっています」
ビール造りはどこまでも奥が深い――。
ひとつのビールを造り終えるごとに、そう痛感するという。そして、「だからこそ面白い」とも。
貪欲に学び、研究を重ね、いつか世界水準の品質を生み出すことが目標だと意欲を燃やす。
KURASHIKI BREWING CO. の地元愛溢れる、妥協のないビール造りを応援し続けたい。

田中さんが「#2 OKAYAMA PALE ALE」「#4 KURASHIKI HAZY IPA」「#6 KIBJI AMBER ALE」と合わせたいフード
「#2 OKAYAMA PALE ALE」は、程よい柑橘系の香りとキレのよい飲み口が特徴です。和食と合わせてみてください。個人的にはほうれん草のおひたしと合わせるのが好きです。「#4 KURASHIKI HAZY IPA」は、ジューシーかつトロピカルな味わいが特徴。苦味は控えめです。肉料理、特に焼鳥とのペアリングがおすすめです。「#6 KIBJI AMBER ALE」は、麦の風味をご堪能いただければ。ぜひ、すき焼きと合わせてみてください。とてもマッチします。