【DREAMBEERで飲めるビール】すっきりクリアな苦味とキレのある飲み口が爽快な『波乗りくまIPA』

こんにちは!DREAMBEERです。
DREAMBEERは多彩なビールを楽しむための会員制ビール配送サービスです。本Blogでは定期的に、DREAMBEERで提供予定のビールを紹介していきます。

第三十三回で紹介するのは、埼玉県秩父市吉田町にある秩父麦酒醸造所で造られる『波乗りくまIPA』。ふんだんに使用したホップの豊かな香りに、すっきりクリアな苦味とキレを楽しめる飲み口爽快なIPAです。

眠っていた設備を譲り受け新たな一歩を踏み出した醸造所


埼玉県秩父市は、日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキーなど、数多くの酒造メーカーがある酒どころとして知られています。秩父の市街地から車で30分ほど離れた場所にある山あいの吉田地区。この土地で300年以上続く株式会社タイセー 秩父菊水酒造所の敷地内の一角に、秩父麦酒の醸造所があります。

2017年に秩父市初のクラフトブルワリーとして誕生した合同会社BEAR MEET BEER秩父麦酒醸造所。北海道出身の丹 広大(たんこうだい)さん、祐夏さん夫婦が共同代表を務めています。もともと秩父でビールを造ろうと考えていなかったという丹さんですが、たまたま吉田町にビールの醸造設備が眠っていることを知り、そのことが秩父麦酒誕生のきっかけになったそう。


こちらのドイツ製の仕込み設備は、かつて秩父菊水酒造所が購入したものの、諸事情により使用されることなく眠っていたもの。この設備を使って自分たちがビールを造ることにより、過疎化が進む吉田町に何かしら良い影響を与えられればと考えたそうです。

醸造開始から4年が経ち、今では秩父地域のお酒を知ってもらう取り組み「ちちぶ乾杯共和国」の一員として参加し、地域のPRの一端を担う存在になっています。また、吉田町の山に眠る素材をビールに使う取り組みも進めており、その前段階として吉田町産かぼすを使ったビールやハードセルツァー(キビ砂糖の発酵酒)も醸造しました。今後もどんぐりや樹木の皮など、いろいろな素材を使ったビール醸造にチャレンジし、吉田町が様々なモノづくりをする人達が集い賑わう土地になってほしいと取り組んでいくそうです。

そんな吉田町のことを真剣に考える秩父麦酒のビール造りのテーマは「シンプルに、分かりやすく」。ビールを好きな人だけでなく、ビールが苦手な人に直感的に好きになってもらえることを目指しています。ラベルデザインや商品名でホッとしてもらえる。手に取り飲んだ人が癒やされるような秩父麦酒でありたいと考えています。

飲む人に癒やしを与える秩父麦酒の定番ラインナップの特徴は以下の通り。

  • 『波のりくまIPA』:DREAMBEER提供予定のビール。ふんだんに使用したホップの豊かな香りに、すっきりクリアな苦味とキレを楽しめる飲み口爽快なIPA。
  • 『シロクマ Hazy IPA』:DREAMBEER提供予定のビール。大量に使用したホップと乳糖のジューシー感、フルーティなアロマと柔らかい口当たりの癒し系IPA。
  • 『紅熊(あかぐま)X』:モルト「Red-X」のみを使用した紅色の麦汁。ホップは使用せず、ミズナラの木の香りが特徴のレッドエール。
  • 『雪熊(ゆきくま)』:小麦麦芽、セゾン酵母で仕上げた、フルーティでスパイシーな味わいのウィートセゾン。
  • 『華熊(はなくま)』:ホップの苦味は控えめながら、香りは華やか。飲み飽きないバランスのとれたペールエール。
  • 『黒熊のスタウト』:濃厚な黒ビール。たっぷり使用したカラメルモルト、ローストモルトの豊かな風味とオーツ麦によるなめらかな舌触りが楽しめるビール。
  • 『小熊のヴァイツェン』:ドイツの伝統的なヴァイツェンにアメリカンホップにて風味付け。華やかな香りと苦味の融合ですっきり爽やかな小麦のビール。

この他に、木樽で熟成する『樽熊』や、ラガーやセッションIPAなど季節に合わせて年間20種類以上を醸造しています。

DREAMBEERで楽しめるビール『波乗りくまIPA』

『波乗りくまIPA』は、ふんだんに使用したホップの豊かな香りに、すっきりとしたクリアな苦味とキレを楽しめる飲み口爽快なIPA。

この『波乗りくまIPA』の最大の特徴は、レベル(数字)が上がっていくことです。通常同じ名称のビールは、ホップの種類などは変更せずに醸造することが多いですが、『波乗りくまIPA』は、レベルにより使用するホップの種類や数量、さらにはホップを投入するタイミングや時間が異なり、様々な味わいが楽しめます。

イラストのくまさんのように変化する波を楽しみながら乗りこなす。そのように味わいの変化を楽しんでもらえるビールであってほしい。そして、秩父麦酒ならではのIPAを極めていく。そんな成長していくビールとして見守ってもらえればと考えているそう。

【おすすめの楽しみ方】
サーバーから注ぐときは、ハーフサイズからパイントサイズのストレートな形状のグラスがおすすめです。炭酸ガスが少なめに造られているビールですので、あえて泡を立てて注ぐ必要はありません。

お食事と合うように造られていますがメイン料理、とくにお肉料理との相性が抜群です。レベルにより合うお肉は変わるので、どのお肉と合うのかはぜひ探してみてください!

【その他データ】
ビアスタイル:IPA
原材料:麦芽(イギリス産、ドイツ産)、ホップ、食塩/炭酸ガス
アルコール度数:7%
IBU:30

造るのはこの人!ブルワーインタビュー


写真左から、代表兼醸造責任者の丹広大さんとブルワーの鈴木孝治さん

今回は代表兼醸造責任者の丹さんにお話を伺いしました。

丹さんがお酒が飲めるようになったころは第一次地ビールブームの真っ只中。ビールだけでなくいろいろなお酒を飲んでいましたが、ギネスビールを飲んだときにサージングと呼ばれるグラス内で泡が滝のように流れる様子や独特な味わいに衝撃を受けたそう。その出会いを機に「ビールのことをもっと知りたい」「世界中のビールを飲んでみたい」とビールにはまっていきました。ちなみに、奥様との出会いも函館でおいしいギネスが飲めることで有名なビアバーだったそうです。

ビール造りのおもしろさは?
副原料を考えると、ビールは無限に造れると考えています。秩父は山の恵みが豊富なので、果物、樹木のみならず、石などの鉱物を使ったビールにもチャレンジしてみたいですね。そういった意味で様々な味を造り出せることがビール造りのおもしろさだと思います。

ビール造りの難しさ、大変さは?
仕込み時間が11時間30分と長いことですね。今使っているドイツ式の設備はろ過に3時間30分と通常の装置よりも時間がかかることもあり、少し大変だなと感じます。

そして、暑さと寒さです。最高気温更新に名を連ねる熊谷市が隣にあるので、秩父も同じように暑いですし、冬になると水道管が凍結するほど冷え込みます。この寒暖差が秩父の良い所でもあるのですが、醸造においては辛いですね。暑さや寒さには耐えるしかないとスタッフ同士励ましあっています。

ビール造りで大切にしていることは?
ビール好きな人向けのビールになりすぎないようにすることです。ビールが好きな人だけでなく、ビールを苦手とする人にも楽しんでもらいたいと考えています。そのために、デザインやビアスタイルなど、枠にとらわれずに様々なチャレンジをしていきたいと考えています。

DREAMBEERで提供予定の『波乗りくまIPA』は、ホップの香りが豊かで、クリアな苦味が楽しめる爽快な飲み口のIPA。レベルによって味わいが変わり、他のレベルも試したくなるシリーズです。ぜひパイントグラスで食事と一緒にお楽しみください!

【醸造所情報】
醸造所名:秩父麦酒(合同会社BEAR MEET BEER秩父麦酒醸造所)
所在地:埼玉県秩父市下吉田3786-1
公式HP