【DREAMBEERで飲めるビール】輝くような黄金色、すっきり爽やかな喉ごしの『ピルスナー』
こんにちは!DREAM BEERです。
DREAM BEERは来春サービス開始予定で、多彩なビールを楽しむための会員制ビール配送サービスです。本Blogでは定期的に、DREAM BEERで提供予定のビールを紹介していきます。
第十八回で紹介するのは、縁結びの國、島根県で造られる松江地ビール「ビアへるん」の『ピルスナー』。黄金色の液色で泡立ちが非常に良く、味わいはクリーンでとても爽やかなビールです。
地元に愛され、日本人に愛されるビールを目指して
松江地ビール「ビアへるん」を手がけるのは島根ビール株式会社です。島根ビールは、島根県の様々な業種の社長の集まりである異業種交流会のグループから、地元のために新たな商売を始めようと誕生。当時人気が高まっていた地ビールに注目し、島根でも造ろうと、清酒・機械・材木・鉄鋼・服飾・お菓子など多くの企業の応援を受けて1996年10月に設立しました。
醸造を開始したのは1999年で、松江城から徒歩10分ほどの場所にある松江堀川地ビール館内の一角に醸造所はあります。ブランド名「ビアへるん」には、1890年に英語教諭として松江に赴任した文豪「小泉八雲」(ラフカディオ・ハーン)が「へるん先生」と呼ばれ、地元で愛されていたことから、「地元に愛されるビールになりたい」との想いが込められています。
松江地ビール「ビアへるん」はヨーロッパ発祥のビアスタイルや製法をもとに、北山山系の湧水を使い、日本人の繊細な味覚、日本の風土に合わせて開発したクラフトビールです。外国のビールのものまねではなく、「地元に愛され、地元の方にうまいと言われるビール」、「日本人に愛され、日本人にうまいと言われるビール」を目指しています。
また、島根にまつわる特産物やご縁がある農家さんの果物やハーブ(レモン、ゆず、山椒など)を使ったビール造りにも積極的に取り組んでいます。
その一つが、島根県の酒蔵の米麹を使ったビール「おろち」シリーズ。これは30蔵ある島根県内の酒蔵の全てとコラボすることを目指し、1年に1回仕込むどぶろくビールです。
さらには地元の特産品に合うビールを開発する「島根まいもんプロジェクト」を立ち上げ、様々な分野のプロと共に450通りの島根料理とビールの組み合わせを約1年がかりで試したそう。その中から1番の組み合わせとして「そば」に合うビール『そばいつぇん』を開発し、販売しました。
4種類の定番ラインナップの特徴は以下の通り。
- 『ピルスナー』:DREAM BEERで提供予定のビール。日本でもお馴染みのスッキリ爽快な喉ごしのラガービールで、1杯目におすすめ。ワールドビアアワード2019JAPAN金賞受賞。
- 『ヴァイツェン』:DREAM BEERで提供予定のビール。バナナを思わせるフルーティな香り、小麦麦芽ならではの滑らかな味わいとクリーミーな泡立ちが特徴。インターナショナルビアカップ2020金賞受賞、さらに部門別においてカテゴリーチャンピオンを獲得。
- 『ペールエール』:しっかりとした苦味とアロマホップの爽やかな香りが旨いビール。ジャパングレートビアアワード2020金賞受賞。
- 『縁結麦酒スタウト(えんむすびーる すたうと)』:焙煎麦芽の香ばしい風味と乳糖を使用した苦味の少ないマイルドな黒ビール。ワールドビアアワード2019ミルクスタウト部門日本代表選出。
その他に、さきほど紹介した“どぶろくビール”『おろち』、そばの実が香る『そばいつぇん』、自家栽培ホップを使った『ゼウスビター』など、季節限定ビールを年間10種類程度造っています。
DREAM BEERで楽しめるビール『ピルスナー』
ビアへるんの『ピルスナー』は、麦芽を100%使用したラガービール。無濾過のため、生きた酵母がそのまま含まれています。スッキリ爽快な味わいながらも大麦麦芽の風味をしっかりと感じることができます。ホップは3種類(マグナム、ザーツ、ハラタウブラン)をブレンドしクリーンな苦味と香りで清涼感のある味わいが楽しめます。
ちなみに、ビアスタイル「ピルスナー」とは、1842年に現在のチェコのピルゼンで誕生した、豊かな泡立ちで黄金色をした下面発酵ビールのこと。ホップの香りと苦味が効いているのが特徴で、世界中で最も飲まれているビアスタイルです。
【おすすめの楽しみ方】
サーバーから注ぐときは、泡を立てて、ビールと泡の比率が7:3になるように調整してみてください。そして、冷えた状態で泡も一緒に楽しんでください。
食中酒として、食事とともにお楽しみください。イチオシは塩だれ焼き鳥!スパイスの効いたカレーとの相性も抜群です。
【その他データ】
ビアスタイル:ピルスナー
原材料:麦芽、ホップ
アルコール度数:5%
IBU:20
造るのはこの人!ブルワーインタビュー
写真右から、代表取締役 矢野学さん、事務担当 矢野亜希子さん、ブルワー 友田太郎さん、工場長 谷勲さん
今回は工場長の谷 勲さんにお話を伺いました。
谷さんの醸造歴は22年。学生時代は微生物について学び、その学びを活かすため、醸造所が完成する2ヶ月前に島根ビールに入社しました。入社後、島根ビールの初仕込み『ヴァイツェン』をタンクから注いで飲んだとき、これまで飲んでいたビールとは全く異なる味わいに衝撃を受けたそう。そのおいしさに感動し、「世の中にはこんなに色々なビールがあるのだ」ということを初めて知った谷さん。その体験を機に、ビール造りへの情熱が芽生えたと言います。それから22年の間、ずっと地元の人に愛されるビール造りに取り組んでいます。
ビール造りのおもしろさは?
レシピ(ビールの設計書)の狙い通りの味に出来上がったときは嬉しいです。発酵温度を1度変えるだけでも、味わいや香りに変化があり、その変化が良い方向に出たときには「してやったり!」と思っています。そのような細かいところで違いを見つけ出すおもしろさがビール造りにはあると思います。
ビール造りの難しさ、大変さは?
常に安定した品質のビールを造り続けることですね。そのために酵母の管理は大事にしています。酵母が元気でないと、ビールも元気でなくなるし、質もよくないビールになってしまいますので。
ビール造りで大切にしていることは?
仕込みから始まり充填作業に至るまで細心の注意を払います。最近、特に力を入れいているのが充填作業です。ビールタンクの中でどれだけおいしいビールができても、瓶や缶に詰めた後の状態が悪くなっていると意味がありません。ビールは酸素に弱いものですので、なるべく酸素に触れないような充填作業を心がけています。ビールタンクから直接飲んだかのようなフレッシュな状態でお客様にお届けしたいです。
DREAM BEERで提供予定の『ピルスナー』は、すっきり爽快な喉ごしで、クリーンな苦味と香りで清涼感のある味わいのビールです。
大手ビールメーカーのビールは、そのほとんどがピルスナーです。ぜひ大手ビールメーカーのピルスナーと飲み比べていただき、クラフトビールならではの香りや味わいをお楽しみください!
【醸造所情報】
醸造所名:松江ビアへるん醸造所(島根ビール株式会社)
所在地:島根県松江市黒田町509-1
公式HP