家庭用クラフトビールサーバ「DREAMBEER」

ビール王国45号より転載
文・写真 コウゴアヤコ

ドリームビアは全国各地の個性豊かなクラフトビールをプロ仕様の家庭用本格ビールサーバーで楽しめる会員制サービス。多彩なクラフトビールの魅力を自宅にいながら楽しむことができる。編集部員の私も昨年から家計をやり繰りし自宅に設置。実際に使ってみてわかった良い点7つと要改善点3つを忌憚なくリポートする

Like1 ビールを選ぶ楽しみ、選ばない楽しみがある

 84カ所のブルワリーから252 銘柄のビールをラインナップ(25年1月現在)。膨大な数のリストを眺めて自分の好きな醸造所や銘柄をチョイスするのが楽しい。でもうっかり定期購入の銘柄選択するのを忘れ、自動的に「おまかせパック」で届いたことが。すると思いがけない醸造所がやってきて、それがおいしくてビックリ。それ以来、定期便ではおまかせにして“ビールガチャ”を楽しんでいる。あらかじめビアスタイルグループの中から自分の好みを設定できるので、苦手なビアスタイルを外すことができるのもありがたい。

Like2 アプリ内でビールのコレクションができる

 飲んだビールは写真に撮り、記録しておきたい。収集癖のあるビアラバーは多いのでは?DREAMBEERアプリではマイアカウントの「BEER Collection」に、飲んだ日の写真やコメントを入れて整理しておける。コメントは公開・非公開が選べる。場所を取らずにアプリ内で無限にビールコレクションできるのが嬉しい。

Like3 自宅でソファーに足を投げ出し、リラックスして飲める。

 終電なんてナシナシ! 時間を気にせずゆったりとした気分で飲める。友達とおしゃべりをしたり、家庭料理と思いのままにペアリングしたり、パジャマ姿で動画を見たり、好きなだけ自由に楽しめる。「ちょっとだけ飲みたいけど、缶やボトルは多いなー」というときにも、自分の飲みたい量だけ注げるのが嬉しい。

Like4 定期便の配送日変更。さらに追加購入も可

 定期便は2週に1回、4週に1回、本数は2本から選択できる。今月は飲まないなーという月は配送日変更できるし、パーティなどで多く注文したいときは「追加注文」で、最短3日で届く。無理なく、気ままに楽しめる。

Like5 ビアバーと遜色のないクオリティで、ビールが注げる

 業務用と同じガス加圧方式とタップ機構。ハンドルを手前に倒すと液体が出て、後ろに倒すとクリーミーな泡が出てくる。ビールと泡のバランスが整った1杯を完成させる充足感が味わえる。タップハンドルに各銘柄のラベルバッジ(1枚200 円)を取り付けて、ビアバーごっこを楽しんでいる。

Like6 管理が楽チン、消耗品は自動で送られてくる

 ボトルはスラントして格納されるためストローで最後まで吸い上げられる。ビールが通る経路が短いからロスが少ない。ボトルを交換する時は、アダプターとストローを水洗い。新しいボトルにストローを差し込んだアダプターを取り付けて、ガスのホースを接続するだけなので簡単だ。消耗品のガスは、16本毎に2本ずつ無償で送ってくれるから「ガスが無くなって飲めない」なんてうっかりが防げる。ズボラな私にもぴったり。

Like7 冷蔵庫でボトルを冷やしておけば、必ずしも電源は必要ない

 ビールの抽出には電源は必要なし。つまりビールと本体をあらかじめ冷やしておけば、電源なしで使用できる。ベランダや庭に持ち出して使うことができ、屋外でのちょっとした寛ぎ時間のクオリティを上げてくれる。

No good 1 飲まない時間も存在感が強い

 黒いボディ故の存在感がある。ロゴマークのLEDは見た目がかっこいいし、内部が充分冷えると点灯するという優れものなのだが、夜間は灯を完全にオフにしたい。普段は気にならないが、静かになると冷却ファンのノイズが気になる。電源タップの大きな変圧器もない方がいい。

No good  2 ビールの残量が一目でわかるようにして欲しい

 思いがけなく「ブシュ、ブシュ~」とビールが終わるときの寂寥感ったら……。ホームパーティのときはいつ無くなるのかわからなくて、飲み損ねる時がある。サーバーを開けなくても残量を知りたい。

No good  3 キャンプやBBQなどの屋外にも持ち出したい

アウトドアでも美味しいビールが飲みたい! でも本体ごと運ぶのは重すぎる。保冷カバンにアダプター、ガスだけを取り付けてDIYしてみたが、安定感がイマイチ。オフィシャルで持ち出せる簡易クーラーボックスをつくって欲しい。