【ブルワリー訪問記】目指すのは、もう1杯飲みたくなるビール。神奈川県の老舗蔵元が手がける「さがみビール」

こんにちは!DREAM BEERです。
DREAM BEERは多彩なビールを楽しむための会員制ビール配送サービスで、来春スタート予定です!

本blogでは「ブルワリー訪問記」と題し、DREAM BEERスタッフがブルワリー様へ取材に行き、色々とお話を伺ってきた様子をご紹介します!

記念すべき初回は、神奈川県厚木市にある老舗蔵元・黄金井酒造株式会社が手がける「さがみビール」。酒造りで培った技術と経験をもとに、水、麦芽、ホップとシンプルな材料で、「もう一杯飲みたくなるようなビール」をつくるブルワリーです。

歴史と伝統を感じさせる蔵元

「さがみビール」を手がける黄金井酒造の創業は、なんと文政元(1818)年。200年を超える歴史を持ち、あつぎの地酒『盛升(さかります)』、粕取り焼酎『旗頭』、米焼酎『弥太郎』、芋焼酎『黄金露』などを製造しています。

敷地に近づくにつれ大きくなる煙突。
これは、ボイラーからの熱を逃がすために当時使用していたもので、今は使っていないそう。
空にまっすぐに伸びる姿が印象的ですね。昔は蔵元がある地域はこのような煙突が立ち並び、蔵元がある目印でもあったそう。

敷地に入ると、歴史と伝統を感じる落ち着いたたたずまいの建物が迎えてくれました。専務取締役の黄金井陽介さんにお話しを伺うと、こちらは築約90年なんだそう。取材に伺ったこの日も、併設の売店に地元の人が「さがみビール」や日本酒を買いに訪れていました。

スタッフ一同、キャップとガウンを着用しブルワリー見学の準備をし、いよいよブルワリーの中へ。大きなドアを開けブルワリーの中へ足を踏み入れると、あまい麦汁の香りに包まれます。この日はDREAM BEERでも提供予定の『ヴァイツェン』を仕込んでいるとのことで、素敵なタイミングにスタッフ一同ワクワクしました!

黄金井さんの説明を聞きながらブルワリー内の醸造設備やタンクを見学します。醸造開始の1998年から使用しているという設備はいぶし銀の色合いで、丁寧に使われていることが伝わってきます。醸造設備は、糖化釜、ろ過槽、煮沸釜、ワールプール4つに分かれています。1回の仕込み量は1,000Lで、850Lほどの麦汁ができるそうで、330mlの瓶だと単純計算で2,575本!一人では飲みきれないなと考えながら見学していました。

貯酒タンクの中では、完成間近のビールが、出荷されるその日を静かに待っています。

ちょうど、麦汁のろ過工程中ということで、搾りたての麦汁を飲ませてもらいました!糖度は15~17度あるそうで、これは甘い果物と同程度の糖度なんだそう。麦汁は温かく、優しい甘みにスタッフ一同大感激!貴重な経験をさせてもらいました。

こだわりのビール造りで目指すのは「もう1杯飲みたくなるようなビール」

1998年、黄金井酒造180周年の記念事業として、新しいことにチャレンジしたいとの想いから「さがみビール」の醸造を始めました。

「さがみビール」が目指すのは、「もう1杯飲みたくなるようなビール」。シンプルな原材料でこだわりをもってビール造りに取り組んでいます。

1つめのこだわりは麦芽100%の一番麦汁だけを使うということ。米、コーン・スターチなどの副原料を一切使用しません。

2つめのこだわりは仕込み水。水源の森100選にも選ばれる東丹沢山麓よりあふれ出る伏流水を使っています。この伏流水には適度なミネラル分が含まれており、酵母が活性している状態での発酵を助けるそう。そのお陰で、すっきりとした喉ごしに仕上がります。

3つめのこだわりは、熱による殺菌や酵母のろ過を行わないこと。ビールの中に酵母が活きている状態で入っているので、ビール本来のフルーティーで豊かな香りと濃厚なコクのある味わいがたのしめる本物の“生ビール”です。

伝統と地元を大切にして「さがみビール」らしさを追求

黄金井酒造は江戸時代から日本酒を造ってきたからこそ、「食事と合わせながらお酒飲む」という文化を大切に考えているそう。「食事もたのしめるし、お酒もたのしめる」。そんなビールを提供したいと考え、
「さがみビール」はビアスタイルの特長は出しながら、香りや苦みが強くなりすぎないようにしています。

最初に造ったビールは『ケルシュ』と『アルト』。伝統的なビールを中心に造りながら、新しいフレーバーのビールを増やしていきました。そんな中、「さがみビール」らしさを追求するために、地元の素材を使うビールの開発も進めてきました。厚木産の小麦を使った『ヴァイツェン』、地元産のかぼすや相模原産の山椒を使ったベルジャンホワイトタイプの『ホワイト』、同じくかぼすを使った『かぼすエール』、厚木産の桃を使った『ピーチエール』などがあります。

DREAM BEERで提供予定のビール

『ケルシュ』(写真左)
ドイツのケルン地方で伝統的に醸造されているビール。黄金色の色合いで、華やかな香りと、すっきりとした飲み口と、切れ味が特徴です。幅広い料理に合いますが、塩味が効いている料理やコショウが効いている料理との相性が抜群です。

『ヴァイツェン』(写真右)
ドイツ発祥のビアスタイルで小麦麦芽を50%以上使ったビール。濁りのある乳白色の色合いで、きめ細やかな泡立ち。バナナのようなフルーティーな香りがあり、やわらかな口当たり、小麦風味とほのかな酸味、爽快感があふれるビールです。ビールの酸味とクエン酸のような酸味との相性がよく、例えば、レモンをかけた唐揚げや焼き鳥(塩味)などと合わせてみてください。

「DREAM BEER を通じてさがみビールの魅力を届けたい」

ブルワリー見学に続けて、黄金井さんにお話を伺いました。

―DREAM BEERに参画した思いをお聞かせください。
今、日本にクラフトビールのブルワリーは450箇所以上ありますよね。ですが、
全てのブルワリーを知れる機会というのはもちろんないと思います。
私たち「さがみビール」は全国的な展開がまだできていないので、DREAM BEERを通じて、全国のお客様にビールの味やブランドを知っていただくきっかけになればと思います。また、さがみビールを飲んでいただいて、おいしいって思ってもらえたなら、日本酒など他のお酒も飲んでいただけると嬉しいですね。

―『ケルシュ』と『ヴァイツェン』を提供銘柄に選ばれた理由を教えてください。
『ケルシュ』は、クセがあるクラフトビールと言われる中でも、比較的クセがないビアスタイル(ビールの種類)です。以前はよく造られていましたが、最近はケルシュを造っているブルワリーはあまり多くありません。そのような背景もあり、お客様に提案したいなと選びました。

『ヴァイツェン』については、地元産品を使っているビールを提供したいという思いから選びました。この『ヴァイツェン』には、厚木産の小麦を使っています。クラフトビールのブルワリーは、ビールのバラエティを提供するということが一つの使命だと考えています。そういった意味からもこのビールを選びました。

―DREAM BEERのサービスについてどう思われますか?
全国においしいビールを造っているブルワリーは沢山あります。このDREAM BEERのサービスは、普段なかなか出会えないようなビールや、全国各地のブルワリーを知るきっかけになるのではないでしょうか。

そして、サーバーの試作品も見せていただいたのですが、デザインがすごくかっこいいですよね。自分の家にあると一つのステータスになるような、そんなデザインだと思います。より多くのご家庭に置いていただけるよう、お互いに頑張っていきましょうと思っています。

―黄金井さんがDREAM BEERのサービスを使うとしたら、どんなビールを選びますか?2種類を教えください。
そうですね。季節によって変わると思いますが。1つは、私はペールエール系が好きなので、ペールエールかIPAのどちらか。もう1つは、知らないブルワリーさんか、飲んだことのないビールでしょうか。でも、せっかくですから、いろいろなビールを選ぶんじゃないかと思います。

ブルワリー見学と取材を終えて、最後に黄金井酒造の黄金井さんと写真撮影。
黄金井酒造様、ありがとうございました!

今回は神奈川県厚木市で伝統と地元を大切にする「さがみビール」をご紹介しました。1998年の創業からずっと変わらぬこだわりを持ち、とても丁寧にビールを造られていることが伝わってきました。神奈川県内での消費が多いという「さがみビール」を「DREAM BEER」でたのしんでみませんか?

最後にお知らせです。日本初!家庭用ビールサーバーで、全国各地の多彩なビールが楽しめる会員制ビール配送サービス「DREAM BEER」が来春のサービスに先駆け、CAMPFIRE限定でお得な先行予約をしております。12月3日まで支援者を募集していますので、この機会にご利用下さい。
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また、10月よりプレ会員の募集もスタートしております。お得な特典が満載ですので、こちらもこの機会に登録ください!
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取材協力
醸造所名:さがみビール(黄金井酒造株式会社)
所在地:神奈川県厚木市七沢769
公式HP