新規参画インタビュー vol.08
~Y.Y.G. BREWING COMPANY~
現在、日本全国から100以上の銘柄を皆様にお届けしているDREAMBEER。その中でもひときわ輝くブルワリーの成り立ちや、DREAMBEERで新たに扱い始めたビールのご紹介をします。第8回目は、東京都渋谷区代々木の「Y.Y.G. BREWING COMPANY」です。
Y.Y.G. BREWING COMPANY
所在地である東京・代々木の地名からその名をとった「Y.Y.G. BREWING COMPANY」。2016年4月より代々木にブリューパブ「Y.Y.G. brewery & Beer Kitchen(以下、Y.Y.G.ブルワリー)」、2019年5月には千葉県千葉市に2号店「Y.Y.G. FACTORY(以下、Y.Y.G.ファクトリー)」をオープンした。
定番は、「新宿ペールエール」に加え、DREAMBEERでも提供している「代々木アンバーエール」と「渋谷IPA」の3種類。いずれもY.Y.G.ブルワリー設立当初からつくられている銘柄だ。
「代々木には働き盛りのサラリーマンや若い方など、男女いろいろな層の方がいらっしゃいます。2016年頃は都内にブルワリーがあまり多くなかったこともあり、どんな方にも受け入れてもらいやすいビールをつくることを心がけていました。現在も、クラフトビール入門者にも飲んでもらえるような、尖りすぎず優しいビールというテーマは変わりません」と、醸造責任者を務める中村 遼さんは語る。
中村さんが同社に入社したのは2018年1月。もともとはクラシックフレンチやモダンフレンチなどでソムリエに従事していたキャリアを持つ。
「ワインづくりは1年に1回だけですが、ビールは仕込み回数が多く、原材料の組み合わせが無限大で自由な気質があるところに惹かれました」と中村さん。都内のビアバーでもクラフトビールをよく飲んでいたが、とりわけY.Y.G.ブルワリーのビールを気に入り、当時醸造長を務めていた山之内圭太さん(現 DD4D BREWING 代表)に頼み込んでビールづくりの道に飛び込んだ。
現在は千葉のY.Y.G.ファクトリーで醸造に携わる。定番のほかにもサワーやケルシュ、メルツェンなどさまざまなビアスタイルに挑戦したり、「千葉の地産地消プロジェクトビール」と銘打って地域野菜や果物などの食材を使ったり、「DD4D BREWING」や「HOJO Brewing」など他ブルワリーとのコラボビールをつくったりするなど、ビール醸造の可能性を追求している最中だ。
仕事終わりに飲みたくなる「代々木アンバーエール」
次々と新しいラインアップを生み出している中、特に“Y.Y.G.らしさ”を感じてもらえるのは「代々木アンバーエール」なのではないか、と中村さんは考えている。
「自分が仕事終わりに1番飲みたくなるのが、代々木アンバーエール。実は僕だけでなく、スタッフ皆がこのビールを気に入っているんです。就業後にどのビール飲んでもいいよ、と選んでもらうと、いろいろ眺めて検討しても結局アンバーに戻ってくることが多いですね」(中村さん)。
麦芽の甘く香ばしいアロマをかぎながらビールを口に含むと、液体とともに豊かな香りと甘味、程よい苦味と酸味が口の中いっぱいに広がる。そこにニュージーランド産のホップ「パシフィックジェード」由来の、ほんの少しトロピカルなニュアンスが寄り添ってくるのがチャーミングなビールだ。
「店に来るお客さんにはIPA、ヘイジーIPAなどが俄然として人気。アンバーエールは今の時代キャッチーなビアスタイルではないのはわかっているのですが……。でも気取らずに落ち着いて、気持ちよく飲んでもらえると思います」。
自分が醸造責任者を受け継いでからは代々木アンバーエールのレシピもファインチューニングしていたというが、ここ2年間は変えていないという。Y.Y.G.のスタッフや中村さん自身が飲んでホッとできる代々木アンバーエールという土台と自信があるからこそ、中村さんは安心して様々なビアスタイルにチャレンジできているのではないだろうか。
中村 遼さんが代々木アンバーエールと合わせたいフード
味わいや香りのバランスが取れているので、和洋中ジャンルを問わず様々なシチュエーションで楽しめます。中華では青椒肉絲もいいですね。オイスターソースの甘味ととろみがビールと融け合うのがたまりません。
Y.Y.G. BREWERYをDREAMBEERで購入
■ 代々木アンバーエール
■ 渋谷IPA