ブルワリーはなぜDREAMBEERを選んだのか ~section 2~

ビール王国40号より転載
文:コウゴアヤコ
写真:後藤敦子

DREAMBEER(以下、ドリームビア)は自宅にいながら全国のクラフトビールがサーバーで楽しめる会員制サービス。パートナーとなったブルワリーは70を超え、取り扱い銘柄は170以上。選択肢の多さや品質の良さは、まるで自宅がビアバーになったかのよう。クラフトビールとビアファンが出会うプラットフォームとして注目されている。ブルワリーは自身のビールを託すパートナーになぜドリームビアを選んだか。お話を伺った。

松江ビアへるん

テロワールを感じるクラフトビールで
旅するようなおうち時間を楽しむ

「島根の醤油ってとろりと濃厚なのです。 “ビアへるんのビールは濃厚でしっかりとした味わい”とよくお客さんに言われますが、県民の舌に合うようにビールを造っていたら自然とそうなったのです」。そう教えてくれたのは工場長の谷勲さん。確かに、島根県の醤油を使う郷土料理は塩辛いわけではないが味が濃い。日本酒も淡麗よりはボディの重い濃淳な味のものが多い。これが地元の気候、風土に根付いた食文化の“テロワール”なのだろう。
「クラフトビールの面白さは、土地の特徴が表現されていて、どれ一つとして同じ味はないこと。ドリームビアは日本全国各地の個性的なクラフトビールが自宅で楽しめます。それはもう旅をしているよう。もし気に入ったビールがあれば、ぜひその土地の郷土料理をお取り寄せして合わせてもらいたいです。より一層旅の気分が味わえ、おうち時間が充実すると思います」と谷さん。
 ビールを楽しんだ後に、実際にその土地を訪れてみるのもいいだろう。島根県は縁結びの神様として名高い出雲大社、堀が張り巡らされた松江の城下町など見所も豊富だ。
 ドリームビアは、ビールの持つ奥深い味わいや楽しみを届けるだけでなく、飲み手とつくり手、さらには土地を結ぶ懸け橋になりそうだ。

工場長の谷勲さん、社長の矢野学さん、ブルワーの友田太郎さん

■ ドリームビアで飲めるビール

Y.MARKET BREWING

ビールの多様性、選ぶ楽しみ
それをもっと身近なものにしたい

「Yマーケットブルーイングはホップの表現がうまい。ホップの魔術師だと思う」そう率直な感想を伝えると「原料を追求しているブルワーには嬉しい言葉です」と笑う社長の山本康弘さん。同社はビールの原料に正面から向き合う。世界各地から原料を取り寄せ、それぞれの特長を知り魅力を最大限に引き出す。なかでもホップの香りと苦味の調和が美しいヒステリックIPAはクラフトビールファンのなかでも人気が高い。2020年からは県内でのホップ栽培にも取り組んでいる。ホップの魔術師たちは農業からビールに向き合っているのだ。ビールは主原料、副原料の種類や組み合わせ、つくり方を変えるだけで味わいはいかようにも変化する。同社はこれまで450を超える液種を造ってきた。「ビールの面白さは多様性だと思います。ドリームビアはビアスタイルも豊富ですし、選ぶ楽しみがある。クラフトビールをもっと身近なものにしたい」と山本さん。
 そんな想いが込められたビールを高品質のまま自宅に届けるがドリームビアのミッションだ。特殊な加工を施した専用PETボトルに詰められたビールはクール便で直ちに発送される。サーバーは本体の保冷機能と炭酸ガスによる加圧注出でビールの鮮度をキープ。これもYマーケットブルーイングがドリームビアをパートナーに選んだ理由の一つだ。

醸造責任者の加地真人さん

■ ドリームビアで飲めるビール

Heart & Beer 日本海倶楽部

いつもの仲間も、はじめましての人も、
みんな一緒に楽しめる一杯を

「誰とでもどんなときでもビール片手に楽しい時間を過ごしてもらえるような、ドリンカブルなビールを目指しています」と、醸造長の魚岸翔太さん。ブルワリーの開業にあたっては醸造施設をドイツから輸入し、ピルスナービールの本場チェコからブルワーを招聘。これまで3人のチェコ人が日本海倶楽部のビール造りに携わり品質を磨き上げていった。チェコの醸造技術と雄大な能登の自然が造るビールは麦芽の風味が豊かで優しい味がする。どんな料理とも合わせやすく、ついお代わりをしたくなる。そして会話を弾ませてくれる。
 同ブルワリーは、障がいを持つ施設利用者の生きがいや収入確保を目的として社会福祉法人佛子園によって開業された。障がい者の方々は主にビールのボトリングや箱詰めなどに従事。障がい者も消費者も、ビールを介して繋がることができるビールなのだ。
「ドリームビアなら自宅で手軽に本格的な生ビールが飲めます。皆さんの家庭料理や郷土料理に合わせてみてほしいです。推しの組み合わせを教えください」と人懐っこい笑顔を見せる魚岸さん。ドリームビアは業務用と同じ本格的なタップ構造ながらシンプルな設計で、家庭でもメンテナンスが楽なことが利点だ。毎日楽しむビールだからこそ、操作性も味も優しいものを選びたい。

醸造長の魚岸翔太さん

■ ドリームビアで飲めるビール